コラム

企画責から

文責:2021寮祭実行委員企画責

俺は当初寮祭にあまり興味がなかった。寮祭実も単なる交友関係を広げるために入ったし、企画責も、仲のいい先輩に頼まれた寮祭ライブの拡大のために引き受けたようなものだった。企画責の先輩方の話を聞いたところ、「仕事量知れてるし楽勝じゃん」と死亡フラグを立てた。見事、フラグは回収され、きちんと俺は忙殺された。しかし俺などましな方だと思う。 俺の役職である企画責は、熊野寮55年の寮祭の歴史によって熟成された秘伝のタレ(寮では、過去に作られた似たような資料を参考にさせていただくことをそう呼ぶ)をすするだけのお仕事である。だが今年の寮祭実はそうではなかった。同期には、寮祭ウェブサイトを一から作る奴、クラウドファンディングを広告塔にすべく奮闘する奴らもいた。俺は、彼らのPCに顔を向け目をこすりながら試行錯誤を繰り返す姿に散々葉っぱをかけられた。俺が仕事を投げ出さず最後まで出来たのは、彼らに限らず他の同期の頑張りを見たからに他ならない。そうこうしているうちに俺はどっぷり寮祭に漬かっていた。たとえ秘伝のタレだろうが無茶苦茶仕事したことで自信にもつながったし、優秀で思いやりのある同期にも恵まれた。これからも仲のいい学年であることを切に願っている。最後に、こんなにも苦労して作り上げた寮祭だからぜひとも多くの人に来てほしいし見てほしいと思う。

ホームに戻る

Designed by BootstrapMade