コラム

会計から

「万事は会計に通ず。」  さて、筆を起こしたのはいいのだが、筆者は太平洋上にてフェリーに揺られている。故に平衡感覚が狂って変な文を書くだろうが、某Sも船中八策なるものを作ったらしいので、なんとかなるだろう。  唐突だが、筆者が会計を好む理由はなんだろうか。  筆者は中高の部において会計関係に3年間程関わっていて、一番馴染みのある役職が会計であったというのがまず第一である。その部において筆者の2つ上の代の会計が大変にやらかしたため、一番よく来る人間を会計にする、ということで会計になったわけである。  会計というのは、どの内部組織も金を使う以上、会計とは無縁でいられないため、組織の中を横方向に行き来しやすい性質を持ち、組織全体を横から観察することができる。このことが第二の理由である。もちろん長になれば組織全体を上から俯瞰できるわけだが、人の上に乗っかるのは筆者の好みではない。まぁ、高尚な理由ではなく、ほぼ初対面の組織で上に乗っかるのが怖いのだが。ちなみに、筆者は高校時代、会計として組織を主導したことがある。部長があまりに何もしなかったので、会計の性質を活かして横方向にやり取りをし、部員にはかなり自由にやってもらいつつ、達成すべきことは達成した。こういうあり方で長ができるなら、そのうちやってみたいものである。  第三は筆者に金を気にし過ぎる性質があることである。幼少期に「三崎港」という皿の色で値段が変わる回転寿司に行った時も、食べながら代金の計算をしていたぐらいである。もし私が他の責をやっても、どうしても金の心配をしてしまうだろう。それだったら筆者が会計関係を処理すべきだと思った訳である。  こんな感じで書いて見たが、読者諸氏は「こんな会計楽しくなさそう」と思うかもしれない。たが、言っておこう。筆者は会計という仕事が好きであり、誇りを持っている。最後に以下の格言をでっち上げ、シメとしたい。 「万事は会計に通ず。」

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